高柳さおり氏が社長を務め、兵庫県名古屋市
や福岡市、銀座にも事業を展開するBrilliaが
破産したことが明らかとなりました。
このニュースを受けて高級分譲マンションの
管理受託業務を中心に事業を展開して
いる東京建物も倒産?と思った人もいたの
ではないでしょうか。
Brilliaの破産理由と合わせてまとめていきます。
Brilliaが破産!マンション運営東京建物も倒産の危機?
今回、98億もの負債を抱え、ブライダル業界では
ワースト2位の大型倒産となったBrillia。
2006年に事業が開始し、最初は兵庫県内
のみで結婚式の運営をしていたそうですが、
そこから業績を徐々に上げていき、テレビに
紹介されてから一気に知名度が上昇。
そこから名古屋市や福岡市、銀座と
全国へ事業を展開し、開業してから
僅か10年後の2016年8月時点で
65億1600万円の売り上げを達成した
とのこと。
僅か1年前まで絶好調だった会社が
なぜ倒産してしまったのか、その主な
理由としては、やはり近年の晩婚化、
少子化が大きく関係していると思われ
ます。
売り上げの多くを占めるであろう20~
30代の結婚が減少し、晩婚化が進む
ことで需要が低下していく一方、ここ
数年で全国へ一気に結婚式場を
建設したことにより需要と供給のバランス
が崩れてしまったのが大きな理由と
考えられます。
また、最近の結婚式に対する考え方の
変化にも破産の理由があります。
結婚式といったら、1990年代までは多く
の人を式に招きたくさんお金をかけて
盛大に行うのが普通でしたが、ここ近年
の不況の煽りからお金をかけず、質素に
式を行い旅行にお金をかける、といった
「地味婚」を行うカップルが多くなっている
そうです。
マイナビニュースのデータでは、若者の40%
以上もの人が結婚式を挙げなくてもよい
と考えているそうです。
晩婚化の要因の一つとなっている、
交際経験のない男女の増加も直接
的な理由となっています。
風当たりが厳しいブライダル業界ですが、
高級マンションの運営で有名な東京
建物も倒産?と思っている人がいるそう
ですが、東京建物はまだ大丈夫のよう
です。
しかし、週刊ダイヤモンドの情報によると、
東証1部上場8社の不動産会社倒産
ランキングで東京建物はワースト1位に
いるといいます。
業績が上がらない理由としては、「リーマン
ショック前の投資拡大の膿が未だ尾を
引いており、収益力と評価損として顕在化
している」とのこと。
「Brillia(ブリリア)」ブランドの超大型物件に
目がいき勝ちですが、中小規模の足の
速い物件が少なく、業績が向上しないと
のことです。
今回のBrillia破産の報道を受けて、
始めは「東京建物のこと?」と疑問に思った
のですが、全くの無関係とは言い難い
ですね。
ブライダル業界が斜陽産業となりつつある
状況をどう打開していくのか、結婚式の
あり方を根本的に見直す必要があるの
かもしれません。
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